雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

8月24日 町田そのこさん「世界は簡単に変えられる」

2021.08.24

(町田そのこさん、小学5年の頃からいじめが始まった。小学6年のある日、いじめられてひどいけがを負う。それでも家族や先生にいえない。そこで作文を書いた、「先生、私はいじめられています」と。でも、先生には出せず、机の引き出しにしまっていた。ところが、母がそれを見つけて、担任の先生に持って行ってくれた。先生は通常の授業を数日休み、クラスの子どもら全員にいじめに関する聞き取りをした。そのうえで先生は)
「「あなたたちのやっていることは、人を殺すことだよ」と全員の前で熱心に話してくれました。そこから、直接的ないじめはなくなりました。いじめが終わるきっかけは、こんな簡単なことだったのかと驚きました」(朝日2021.8.23 町田そのこ「世界は間単に変えられる」)。
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 いじめる側は、内心悪いことをしているんだということに気付いている。しかし、周りが止めないことをいいことにいじめを続けたりエスカレートさせたりする。被害者は親にも先生にもなかなか言えない。先生に言っても今の状況が変わらないかもしれない、むしろ悪化するかもと思う。いじめを受けている事実を知ったら親が悲しくなるかもしれないと思えばなおさら言えない。事実をさらけ出した後のことが予測できないからなかなか言えないのだろうと思う。
 だからこそ、先生でも親でもアンテナをはり、見つけたら毅然と加害者を叱りつけてほしい。そうすれば、「世界は簡単に変えられる」!

 

馬場秀幸  カテゴリー:その他