雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月 3日 介護保険20年

2020.09.03

 昨日の「ナギサさん」の続きですが。
 介護保険制度が実施されて20年。
 政治にはいろいろ文句ばかり言ってきましたが、介護保険が日本でもう欠かせない社会基盤になっている。もっと評価されていいのではないでしょうか。
 もちろん、負担が多くなり、サービスがどんどん低下している。それでも、いろんな人がこの制度を頼りにしている。
 かつては、高齢者の介護はそれぞれの家庭に任せられていた。家庭に任せるというのは結局、妻、嫁に負担がかかっていった。余り詳しくは書けないが、体の弱った高齢者を家庭で抱えて生活を共にするというのはしんどいですよね。罵声が飛び交うこともありました。虐待というかどうかは別として、なかなか思い通りに動かない高齢者に厳しく言ったり、手が出たり。それを見ている子どももいい気持ちなんてもてなかった。介護を家庭の問題から社会化することがこの20年の動きだったと思います。この流れを止めたり逆行させることのないようにしなければならないと思っています。

馬場秀幸  カテゴリー:その他