雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月7日 菅退陣の次にくるものは何?

2021.09.07

 「菅さんがやめて、選挙がやりにくくなったのではないか?」と質問をされました。
 たしかに、野党にしてみれば、菅さんがそのまま総理にとどまり支持率が低下すればするだけ闘いやすくなる。これを素直に吐露した政治家もいたようです。しかし、世の中、そんな甘いものではない。自民党は麻生政権で選挙を闘い政権を手放した屈辱的な経験をもっている。立憲民主党も、野田政権の時代に政権を手放した経験をもつ。小選挙区はオセロゲームのように、その時の情勢でガラッと勢力図が入れ替わってしまう制度です。リーダーが国民からの信頼を失ってしまえば、政治家も勝てる次のリーダーを探すだけです。ホントに現金なものですよね。だから、菅が降ろされるのは当然の成り行きで、総理の地位にしがみついているだけなら一刻も早く辞任してもらうのが国民のため、私はそう思っていました。
 さて、問題はこれから先。正直何が起こるかわからない。立候補が予定されている岸田は当初は歯切れがよかったものの段々と多数の支持を獲得するために安部・麻生に寄り添っていく。河野も同様で、原発問題や女系天皇制の主張を封印して次第に歯切れが悪くなっている。しかも、彼はパワハラ体質で独善的なところもある。どこまで世代交代や斬新さで国民の関心を集め続けることができるのか。
 他方、野党のほうはといえば、ようやく市民連合を媒介に、4野党の政策協定を締結することができた。自民党に比べれば地味すぎるが、地に足をつけながら一歩一歩進める姿は愚直そうで期待はできる。
 この先、何がどうなるのか、予測のできる人いないんじゃないか?

馬場秀幸  カテゴリー:その他