雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月7日 被告人から預かったキャッシュカードには要注意。

2022.09.07

 被告人(外国人)からキャッシュカードを預かった。預金があるから自分が窃盗した被害金額分を引き出して被害者に支払いをしてくれと言ってきた。それならばと暗証番号を聞き出してATMに行った。暗証番号は被告人のいった通りで間違いなかった。しかし、残高は792円。被害金額は11万円。まったく足らない(苦笑)。
 そこで、不安になった。手元にはATMから出てきた「792円」と記載した残高照会票しかない。もし、被告人が「その残高照会はおまえが引き出した後の残高なんじゃないのか?」みたいなことを言い出したらどうしよう?被告人が預金通帳を持っていたら、それをたく下げしてもらって銀行に行き、記帳をすればいいだろうが、通帳がなかったらどうしよう?銀行に入出金の履歴を照会するにも手間がかかるし・・・。すぐに接見に行ってお金がなかったことを報告しなければならないのだが、いろいろ考えて不安になってしまった。
 他人から気安くATMを借りて引き出しの代行するのは注意したほうがいいと思う。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事