雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

表現の不自由展の根っこには教科書検定と同じ問題が横たわっている。

2019.10.10

 教育や文化水準の向上という国家的課題からすれば、教育や文化に国が予算を支出することは当然のことだ。しかし、金を出すなら口も出すということになら、表現の自由の制約になる。公的援助と表現の自由との調整をどのように図ったらいいのか。
 これは、表現の不自由展が投げかけた重たい問題だが、実は新しい問題でもなんでもない。家永三郎東京教育大学教授が提起した教科書検定。教科書執筆の自由と教育の機会均等との調整。同じような構造になっている。

馬場秀幸  カテゴリー:その他