雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月28日 墓守のため息 老いていく親をひたすら観察をする日々

2021.01.28

 天ぷら屋の天丼の弁当を親父にと思って持ち帰った。親父が昔好きで通っていた天ぷら屋である。きっと喜ぶに違いないと思った。
 ところが、おいしいおいしいとは言って食べてくれたものの、天ぷら屋の名前を聞いても余り感動してくれない。自分が通ったという過去を忘れてしまったらしいのだ。たしかに最近、耳も遠くなったし、動くのもしんどくなってきたので、お店に連れて行ってあげることをしなくなっていた。日常生活でも刺激が必要なのだろう。少し反省している。
 日々少しずつ老いていく父。それは30年後の自分でもある。 

馬場秀幸  カテゴリー:その他