雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月4日 綾瀬はるか『義母と娘のブルース』2022年謹賀新年スペシャルを観る

2022.01.04

 コロナ禍の息抜きはテレビドラマを観ることです。
 綾瀬はるか演ずるコンサルの宮本が麦田ベーカリー(店長の麦田は佐藤健)の移動販売に乗り出し、麦田の売り上げが急増。それをハゲタカファンドの岩城(竹ノ内豊)が経営危機に瀕した大手のパン業者「白百合ベーカリー」との合併を画策する。
 宮本が合併によって白百合ベーカリーの再生を企図したが、それを岩城は「めんどくせえ」として、麦田をそそのかして麦田が白百合に事業譲渡をするという合併の契約書に印鑑を押させる。しかし、騙された麦田が「パンを作ることもできない奴が何でパンのことを決めることができるんだ?」と憤慨。それにヒントを得た宮本が、白百合ベーカリーの経営者に呼びかけて全工場を閉鎖して兜町デモを敢行。株価を急落させて岩城がした合併を事実上撤回させてしまった。
 前夫と瓜二つの岩城と宮本をめぐるラブコメデイーなのだが、企業を金儲けの道具としか考えないハゲタカファンドに工場労働者がストを仕掛けて一泡吹かせるという痛快な労働ドラマでもあるという、なかなか中身の濃いドラマでもあった。
 真面目な人たちが報われる社会であってほしいというドラマ制作者のメッセージが、伝わってきた。綾瀬はるかは真面目に演じれば演じるほどおかしさがこみあげてくる。佐藤健は天然なボケ役がうますぎた。

 

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画