雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

カテゴリー: 書籍・映画の記事一覧

3月1日 観たい映画に読みたい本 その3 

2020.03.01

〇『古くてあたらしい仕事』(島田潤一郎著 新潮社・1980円)  「東京・吉祥寺に「夏葉社」という小さな出版社がある。編集経験ゼロで出版社を設立し、編集・営業、事務などをたった一人でしているのが著者だ。自らの歩みを振り返 …

2月24日 観たい映画に読みたい本(新聞の書評欄から)

2020.02.24

(以下は朝日新聞2月22日) 〇『上野新論 変わりゆく街、受け継がれる気質』(筑波大学准教授五十嵐泰正著、せりか書房・3300円) 「山の手と下町が出会い、歩いて回れる範囲に集まっているのが上野だ。・・・千葉県柏市生まれ …

2月16日 観たい映画に読みたい本

2020.02.16

映画「影裏」大友啓史監督 2月14日から全国公開。最近松田龍平が出演した「歪んだ波紋」「ストレンジャー~上海の芥川龍之介」を観て、ステキな俳優と思っていた。観たいなあ。 映画「山中静夫の尊厳死」村橋明郎監督 2月14日か …

ヤマザキマリ『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)

2019.12.25

 『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリが書いた母親「リョウコ」の物語。昨日はなかなか眠れず夜通しで読んでしまった。  リョウコは1933年に神奈川県の鵠沼で生まれた。元々は深窓の令嬢だったらしい。カトリック系の女学校で …

ヤマザキマリ『仕事にしばられない生き方』(小学館新書)

2019.12.24

 これは2018年10月発行されたもの。  最近ヤマザキさんが実母のことを書いた『ヴィオラ母さん』(文藝春秋社)についての書評を読んで、それを探していたところ、『仕事にしばられない生き方』も見つけてこちらから先に読ませて …

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』(新潮社)

2019.12.22

 どの本屋に行っても平積みにされて売られている。ベストセラーなのが信じられない。けどうれしい。  ブレイデイみかこはロンドン在住の保育士でライターでコラムニスト。イギリスの現代子育て事情を日本人の視点から描いたもの。イギ …

宮口幸治 『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)

2019.12.21

センセーショナルなタイトルで気になり読みました。きわめてまっとうなことが書かれています。 本を要約すると次のような内容になります。 「発達障害や知的障害を持った子どもたちには認知機能に弱みがある。こういう場合には、思考の …

鴻上尚史『不死身の特攻兵』(講談社現代新書)

2019.12.14

 先日、鴻上尚史の本を紹介しましたが、『不死身の特攻兵』も同調圧力に抗する術を探そうとした作品の一つです。  佐々木友次。陸軍の第1回の特攻隊パイロット。太平洋戦争末期、陸軍の命令で特攻隊として9回の出撃命令、いずれも体 …

鴻上尚史 『「空気」を呼んでも従わない』(岩波ジュニア新書)

2019.12.12

 今年は、空気を読まないで突き進む「サクラ」と「さくら」、二人の女性に励まされた1年でした。  打越さくら。参議院議員選挙の2カ月前にやっと野党統一候補になる。「県外者」「よそ者」「落下傘候補」。散々な言われ方をされても …

高橋ユキ 『つけびの村』

2019.12.09

 本の感想ってのは読んでから書くんでしょうが、最近は書くことがないので読んでいる最中から紹介させていただきます。  高橋ユキ『つけびの村』(晶文社)  これは、2013年夏に山口県周南市の人口僅か12人の集落で起きた5人 …