雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

カテゴリー: 書籍・映画の記事一覧

明石順平『データが語る日本財政の未来』

2019.12.02

 今日は新幹線の車内でこの本を読みました。  作者は1084年生まれの弁護士さんです。前著は『アベノミクスによろしく』(集英社インターナショナル新書)、アベノミクスの問題点をわかりやすく指摘した本でベストセラーになりまし …

韓国文学「82年生まれ、キム・ジョン」(チョ・ナムジュ著、筑摩書房)を読む。

2019.10.12

 今日は午前中、市民プラザで弁護士会の法律相談。時間が経過するにつれ雨が強く降ってきた。終わって自宅に戻る。何もできない。台風が過ぎるのをじっと待つ。  前に購入していた「82年生まれ、キム・ジョン」を読んだ。韓国を生き …

亀石倫子 新田匡央「刑事弁護人」を読む 。 その2

2019.08.22

 さて。亀石弁護士が接見室で被疑者との信頼関係に気配りを示しても、たいていの被疑者は一瞬、失望の色を浮かべる、という。  「あ、女か」「たよりなさそうだな」「若いから、たいして事件(の弁護)をやっていないだろう」(同書2 …

亀石倫子 新田匡央「刑事弁護人」を読む。

2019.08.21

 亀石弁護士はGPS捜査の違法性を最高裁に認めさせた刑事事件の主任弁護人。今年の参議院議員選挙では大阪選挙区で立憲民主党の候補として闘った人でもある。  この本は若手弁護士たちが裁判所や検察という国家権力に論戦を挑みみご …

地べたのポリティクス

2019.08.20

ブレイディみかこ著「子どもたちの階級闘争」(みすず書房)を読む。ロンドンの保育所での仕事から政治を考えていく姿勢は斬新。斬新と私が思ってしまうのは、日常生活と政治とが切り離されてしまっていることに慣らされていたからだろう …

望月衣塑子『新聞記者』(角川新書)を読む。

2019.07.18

 2018年6月8日、望月記者にとっては2度目の官邸での質問だった。 この日、望月が文部科学省の総理のご意向文書の信憑性について何度質問しても、菅官房長官は木で鼻をくくった回答を繰り返すばかりだった。 望月「きちんと …