雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

カテゴリー: 仕事の記事一覧

交渉よりも調停・訴訟のほうが解決が早いと考える

2019.09.03

 お客さんにできる限り話し合いで解決してほしいということを言われます。これがなかなかむつかしい。  元々、対立があって話し合いができないから弁護士のところに相談に来たのに円満な話し合いと言われてもねえ。弁護士は法律の専門 …

報連相~信頼破壊のスパイラルに陥らないために。

2019.09.01

 先週放映の「これは経費で落ちません!」で、森若さん(多部未華子)の恋人役の男性が上司から「報連相」「報連相」と言われていた。  ボクら弁護士も「報連相」が依頼者との信頼関係維持には重要である。  ところが。それがなぜか …

依頼者への説明について 急がば回れ

2019.08.28

 ボクらの仕事の多くは「代理」業務である。依頼者の仕事を依頼者に代わって代行して、その仕事の結果は依頼者が受け取ることになる。  だから、依頼者への仕事の説明は不可欠である。私たちは依頼者から求められれば、求められなくて …

青田川沿いを歩く

2019.08.27

 刑事事件の被告人が警察署から拘置所に移監されたので、このところ接見のための拘置所通いが続いている。拘置所へはできる限り徒歩で行く。途中、青田川沿いを歩く。自然の中で何もかも忘れて無心で歩くのは気持ちがいい。  ところが …

弁護士の敷居はやっぱり高い???

2019.08.26

 東京在住の50代半ばの女性が相談にやってきた。というのも、数か月前の話だが、元々はこちらの地元の80代の夫婦が私の事務所に来て東京で働いている娘から借金の肩代わりをしてくれとのお願いがあった。本当に支払いをしたほうがい …

債務整理 夫婦で多重債務

2019.08.25

 最近気がついたことがある。最近の傾向として夫婦で多重債務になった事案が増加している。  私の担当している事件だけでも4つある。いずれの場合も、突然の収入減少、交通事故の損害金請求、親戚の不幸などで一時的に多額の支出を余 …

亀石倫子 新田匡央「刑事弁護人」を読む 。 その2

2019.08.22

 さて。亀石弁護士が接見室で被疑者との信頼関係に気配りを示しても、たいていの被疑者は一瞬、失望の色を浮かべる、という。  「あ、女か」「たよりなさそうだな」「若いから、たいして事件(の弁護)をやっていないだろう」(同書2 …

亀石倫子 新田匡央「刑事弁護人」を読む。

2019.08.21

 亀石弁護士はGPS捜査の違法性を最高裁に認めさせた刑事事件の主任弁護人。今年の参議院議員選挙では大阪選挙区で立憲民主党の候補として闘った人でもある。  この本は若手弁護士たちが裁判所や検察という国家権力に論戦を挑みみご …

夕方になって恵みの雨

2019.08.19

 休み明け初日。午前中は事件の調査のために松代に。午後は事務所に戻り休み中に連絡のあった関係各所に連絡。夕方になって待ち焦がれた雨が降りました。  今、ある刑事事件を弁護士三名で共同受任で頑張ってます。私は原則、事件は単 …

この前遺言書作成したばかりなのに。

2019.08.11

 今日は依頼者の訃報を聞いた。100歳を超えていた。この前遺言書を作成したばかりだった。遺言書を作成して後は大丈夫とホッとされていた。その安らいだ顔が記憶に残っている。お家では急な階段を上って私たちをびっくりさせていた。 …